2017.06.16
アスベストの撤去費用
どうも！川出です。
先日、ある企業様から材料置き場のスレート屋根を交換する
見積もり依頼がありました。
私は担当ではないのですが、見積書を見てびっくり！
見積もり金額の３分の１が撤去費用なんです。
撤去するだけなのに、なぜこんなに金額が高いかというと
この企業様で使用されていたスレート屋根は、年代が古く
アスベストが使用されていたためです。
アスベストとは、石綿（せきめん）ともいわれるもので
文字通り、石を繊維状に変形した物です。
もともとが石なので、耐熱性、耐薬性、絶縁性、耐久性能が非常に高く
おまけに安価なため「奇跡の鉱物」として広く普及していました。
歴史も古く、エジプトのミイラもこの石綿で包まれていたそうです。
また、中国では火に投じると、汚れだけが燃え綺麗になるため
火浣布（かかんふ・・・火で洗える布）と呼ばれ重宝されていたようですね。
しかし、1970年代、空中に飛散したアスベストの粉末を
長期間、大量に吸引してしまうと肺ガンや中皮腫の原因となることが指摘され
特定の製品以外への使用が禁止されてしまいました。
今では資格を持った専門の業者でしか、アスベストを処理、廃棄することができません。
そのため、撤去費用が大幅にかかってしまうのですね。
一般の御家庭でも、年代が古いお家になると屋根にアスベストが
使用されている可能性があります。
その場合は、撤去をするよりも、その上から屋根材で覆い封じ込めてしまう
カバー工法の方が、施工費用を抑えることができますよ！
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