2026.04.24
雨漏り調査 スレート瓦(カラーベスト)の縁切り不良
こんにちは、工事管理課の末廣です。
今回は先日、屋根からの雨漏りしている建物の調査を行った様子をご紹介します。
こちらの建物は屋根の一部がスレート瓦(カラーベスト)で施工されていました。
以前、雨天時に室内の天井を赤外線カメラでみると雨漏りしている様な反応が見られました。
そこで今回、屋根にホースで水を当てて本当に漏水しているかどうかを確認する散水検査を実施しました。
水を当てる前に天井裏を覗いてみると、木下地に水が染みたような跡が確認できました。
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実際に数分間、屋根にホースで水を当てていくと明らかに漏水している反応が確認出てきました。
下の画像は赤外線カメラで撮影した画像です。水が入ると温度が低くなるので、他の箇所と比べて色が変わって見えます。特に濃い青色の部分が温度が低いので、水が入っていると想定される箇所になります。
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屋根に水を当てた後の様子
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今回のようなスレート瓦屋根は、瓦の縦の継ぎ目から入った雨水が瓦と瓦の上下の重なる部分から流れていく構造のため、重なる部分を塗装工事での塗料で塞いでしまうと逃げ場がなくなった雨水は瓦の内側に溜まります。内側に溜まった雨水は瓦を留めている釘をつたって、天井裏へと流れ劣化や雨漏りを引き起こします。

スレート瓦屋根を塗装する場合、瓦と瓦の上下の重なる部分を塗料で塞がない様に雨水を逃がす「縁切り」という作業を行わないといけません。こちらの建物の屋根は以前に他社さんで塗装された時に「縁切り」を行わず塗料で塞いでしまったことが、今回の雨漏りの原因と想定されます。
実際にこのような感じで瓦と瓦の上下の重なる部分が塞がれています。
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散水検査後に、この瓦と瓦の間をマイナスドライバーで開けてみると、中から水が出てきました。
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スレート瓦(カラーベスト)屋根を塗装する際は、縁切り作業が必要となりますので、注意が必要です。
~今できることを考えてベストを尽くす~
末廣 高雅


