2025.12.05
塗料の艶(ツヤ)
こんにちは、工事管理課の末廣です。
今回は塗料の艶(ツヤ)についてご説明します。
外壁や屋根に使用する塗料の「艶(ツヤ)」とは、塗装面にどれだけ光沢(光の反射)があるかを示す度合いのことです。簡単に言うとピカッと光るか、マットで落ち着いた見た目かという違いです。
最近の弊社の現場では、3分ツヤをお選びいただくお客様が増えてきている印象です。
使用する塗料メーカーによっても違いますが、ツヤあり、7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤ、ツヤ消しといった感じでツヤの具合をお選びいただくことができます。
具体的にツヤありツヤ消しの場合とのメリット・デメリットをまとめていきたいと思います。
◆ ツヤあり(艶あり)塗料
メリット
・耐候性が高い(長持ちしやすい)
ツヤを出す成分(樹脂量)が多い=塗膜が強く、紫外線や雨に強い。
・汚れにくい
表面がつるっとしているため、汚れが付着しにくい。
・見た目がきれい
新築のような光沢が出るため、高級感が出る。
デメリット
・光沢が目立ちすぎる場合がある
落ち着きのない印象になることも。和風住宅やシックな家には好みが分かれる。
・経年でツヤが徐々に落ちる
「ツヤがなくなる=劣化して見える」という印象になりやすい。
◆ ツヤ消し(艶なし)塗料
メリット
・落ち着いた上品な仕上がり
マットで大人っぽい雰囲気。和風・洋風どちらにも合わせやすい。
・細かな凹凸や傷が目立ちにくい
表面が光を反射しないため、ムラが見えにくい。
デメリット
・ツヤありに比べると耐候性が下がる
ツヤ成分が少ないため、どうしても劣化が早め。
・汚れが付きやすい
ざらっとした質感になるものが多く、汚れが入り込みやすい。
・補修跡が目立ちやすい
後で部分的に塗り直した場合などは、その部分が目立ちます。
・メーカーによって選べない塗料もある
高性能なハイグレード塗料はツヤありが基本で、ツヤ消しの設定が少ないことも。
艶(ツヤ)を決める場合は、見た目の好み、汚れのつきにくさ(メンテナンス面)、耐久性の3点を考慮して決めていただけれればと思います。
~今できることを考えてベストを尽くす~
末廣 高雅


