2025.07.22
コーキング(シーリング)の2面接着
こんにちは、カスタマーサポート課の末廣です。
今回はコーキング(シーリング)の2面接着についてご説明します。
先日施工した現場で外壁サイディングの目地コーキング(シーリング)を撤去すると、中にボンドブレーカーという部材が入っていないことがありました。
ボンドブレーカーとは、コーキング(シーリング)材の付着を防ぐために使われる絶縁テープのような部材です。
ボンドブレーカーがないと、下記のようにサイディング外壁と外壁下地の3面にコーキング(シーリング)材が密着する形になります。これを3面接着といいます。
サイディングのように動きがでやすい外壁材にコーキング(シーリング)材を3面接着すると建物の揺れがきたときに外壁に接着した目地が引っ張られ亀裂が入りやすくデメリットになります。
そこで前述のボンドブレーカーを下地に貼ると、ボンドブレーカーにはコーキング(シーリング)材は密着しないので、下記のようにサイディング外壁の2面のみの接着になり、コーキング(シーリング)材が建物の揺れに追従しやすくなりコーキング(シーリング)材のひび割れリスクを軽減できます。
この方法を2面接着といいます。
下記が実際の現場での画像です。
既設のコーキング(シーリング)材を撤去したら、ボンドブレーカーが入っていないことが分かりました。
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そこで急遽、ボンドブレーカーを貼っていくことにしました。
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比較的、築年数が経っている建物は新築時から3面接着の傾向が多いように思います。
3面接着か2面接着かどうかは既設のコーキング(シーリング)材を撤去してみないと分かりませんが、もしサイディング外壁で3面接着だった場合は、追加費用は掛かりますがボンドブレーカーを貼って2面接着することをお勧めします。
~今できることを考えてベストを尽くす~
末廣 高雅